小説
RINGS
第 26 話
食堂は軌道にのっていた。まだ少し客入りが少ないが、毎日増えるようになっていた。アキトは朝の仕込みが終わった後、よくリョーコに会いに行っていた。二人でエステのシミュレーターを使うぐらいの時間はリョーコが作ってくれた。リョーコはアキトを自分の手の届くところにおきたかったし、何より二人で会うことのいい口実になるからだ。相手は『テンカワのくせに』今だリョーコは普段勝てなかった。勝てるのはリョーコが何かの理由で起こっていたときだけだ。
アキトが働き終わるまで時間をつぶすのに、夕方はリョーコも時々ウェイトレスをしていた。
日曜日は食堂を閉め、リョーコも日曜日が全て開くようにスケジュールを弄くっていた。
快適な生活だった。
ただ、アキトは戦闘のない辺境でリョーコが満足できているかが心配だった。ルリのことも気にかけていた。ここでは彼女の力をフルに生かすことができない。食堂の経済管理は彼女にしてみればなんでもないことだろう。食堂を持ったことで地に縛り付けられたのもある。リョーコが休暇を取れるようになったら、地球へ旅行できるように代理のコックを雇って慣らさないといけない。