小説
RINGS
第 22 話
リョーコは早めに起き、シャワーを取って着替え始めた。彼女の青いストラップ無しのドレスは広げてもらった今でも少しきつかった。滅多に着なかったドレス。父親に買ってもらったもので、大切に大切にしていた。ドレスに合う白い長手袋をはめる。髪を整えて鏡と向き合う。満更でもねぇな。緑の髪はドレスとあまりり合わなかったが、一番のお気に入りで、今日はこのドレスを着たかった。
リョーコはルリの髪を整えるのを手伝っていた。
ルリのことはあまりよく分からない。普段は遠く感じていた、けれど自分たちと共に居させてくれと頼み込んできたときは生き生きして、決然としていた。アキトのことを見る目に含まれているもの?一番星コンテストで歌った歌?いや、まだ若すぎる。そう思ってその思考を頭の外に追い出す。
リョーコを登記所まで付き添うために、二人は早めに来た。リョーコは彼女らに遅れるつもりはないと言っておいたのだった。アキトを待たせるような子供っぽいゲームをするつもりはない、と。