小説

RINGS

第 20 話

アーケードでヒカルとリョーコは簡易エステバリス・シュミレータで対戦している。負けっぱなしのリョーコはいらいらしている。

「だあ!このゲームが間違ってるんだよ」

文句を言うリョーコ。

「ヒカルさんはゲームをプレイしてるから勝つんですよ、リョーコさん」

ルリが説明する。

「リョーコさんは本当のエステのように操縦してるんです。ゲームのエステはもっと早く動くし、慣性も少ないんです」

ルリがリョーコからコントロールを取り、ヒカルを負かしはじめる。

「は!どうだ、ヒカル!」

リョーコが笑う。

「小さい女の子に負ける気持ちは!」

イズミは射撃のゲームをしている。すでに特大サイズのゲキガンガーのぬいぐるみを当て、またデカイ商品に手が届きそうなところまできている。

「お客さん、お願いしますよぉ。破産してしまいますぅ~」

オペレーターが懇願する。

イズミは肩をすくめる。もとからゲームは、イズミにとって簡単すぎた。もうすでに当たったゲキガンガーのぬいぐるみをルリへあげる。彼女と同じくらいの高さだ。

「カラオケに行こうよ」

ヒカルが提案する。

リョーコは二人に引きずられながら、講義のうめき声を上げた。

その三人の後をルリがぬいぐるみを苦労しながら持ち、ついていった。