小説
RINGS
第 18 話
小さな宝石店に寄り、結婚指輪を決めた。婚約指輪のイリジウム合金に似合うように、シンプルな白金の指輪。
次にシンプルな結婚式招待状。
アキトがリョーコに囁いた。
「フラワーガールはルリちゃんがいいと思わない?」
リョーコは頷いた。
「ドレス買いに行こうか?」
「アキト、俺は白いウェディングドレスはごめんだからな。俺は俺のドレスを着るよ。けど、ルリにはドレス買ったほうがいいな。お前はレンタルすればいいし」
ルリはあまり乗り気ではなかったが、二人は彼女をブライダル・ショップに連れ込み、試し着する為のドレスを何着か選んだ。程なくして、白い花びらのようなトップのシンプルな青いガウンに三人とも落ち着いた。リョーコはルリのガウンが自分が着る予定のドレスに合うと思った。
アキトはドレスを着たルリがお姫様みたいだと思っていた。
仕事があるので、食堂に戻った。ルリはその日の午後を招待状を出すのに費やした。各人の住所は、ノートパソコンを使いネルガルの人事データベースにアクセスして手に入れた。もしもの場合に間に合うように、コピーを電子メールにしてそれと一緒に出した。