小説
RINGS
第 17 話
数個のスーツケースとともにルリが食堂を訪れた。リョーコとアキトはちょうど出かけようとしていたところだった。
「ルリちゃん、どうしたの?」
「もし、お邪魔でなければテンカワさんとスバルさんと一緒に暮らしたいんです」
「ユリカのところにいくんじゃなかったのか?」
「そういう考えはあったみたいなんですけど、聞かれませんでしたから」
「寝室一つしかないし、あんましいい環境じゃないよ、ルリちゃん」
「ソファででも寝ます。お願いします、面倒はかけませんから」
「ミスマルがごねるんじゃないのか?」
「いえ、ユリカさんはどうしてもそうしたいんだったら、って言ってくれました」
「まあ、俺たちのところでいいんだったら。そのバッグ上に持ってくよ。これから買い物に行くところだったんだ。ルリちゃんも一緒に行く?」
「はい、行きたいです」
リョーコはルリの頭に手をのせ、髪をクシャクシャと撫でる。
「まあ、またよろしくな、ルリ」