小説
RINGS
第 11 話
パーティは最高潮を過ぎ、人は少しずつ散っていった。ユリカとジュンは早々に去ったようだった。アキトはヒカルとイズミの手からリョーコを救い出した。
「リョーコ、大丈夫か?」
「疲れた。けど、幸せだよ。ヒカルとイズミに付き合うのも苦労するよ。質問が多すぎる」
「彼女達は俺達の婚約をどう受けとったんだ?」
「祝福してくれるってさ。あいつらは俺がお前好きだったの、ずっと昔から知ってたからな。前はそれでよくからかわれたもんさ。もっとも、もうからかわせはしないけどな。お前の部屋に戻ろう。俺の荷物を運んでくるよ。ちゃんと、アキトと一緒に居たいんだ。結婚するまで待つ、っていうのはこの状況じゃ何時になるか分かんないしな。それに、いまさら『手を繋ぐまで』っていうのはネルガルも気にしないだろうさ。なんせ、この艦を盗んだことでカンカンだろう」
リョーコが小さく笑う。
「それに、部屋割り変更していた間、閉じこもってたから、俺の部屋よりもアキトのほうが広いし」
「うん、そうしよう、リョーコ。その後、ちょっと休んでリョーコと話して…それが今、俺が望んでる全てだよ」