小説

LONELINESS

第 4 話

リョーコは二段ベッドの上段で言葉にならない言葉を叫びながら飛び起きた。

暗い部屋はナデシコの自分の部屋かもしれなかったが、どこかが違っていた。薄暗い部屋を注意深く見渡していると、小さな明かりがひとつついた。

「リョーコ……どうしたの?」

リョーコの叫びで起きたらしく、明かりのスイッチに手を置いたカザマが聞いてくる。

「また悪夢に魘されたの?」

「カ、カ、カザマ?!」

リョーコがどもる。

「お前、死んだはずじゃ!?」

「リョーコ、落ち着きなさい、でないとコスモスのパイロットの選出におちるわよ。サツキミドリⅡでのことはショックだったのは知っているわ。あんなツールボックスに、長い間詰め込まれていたのは怖かったでしょう。ラッキーだったわね、窒息する前に地球連邦のフリゲート間に拾われて。ナデシコに乗ったあなたの友達のヒカルさんやイズミさんと一緒でなくても、コスモスでパイロットになれるのよ。もしかしたら、また一緒になれるかもしれないわよ。もしなれなくても、大丈夫よ。まあ、なんにしても、あまり大声出さないでよ、サクラがおきるから。じゃあ、おやすみ」

リョーコは下唇をかみながら、考えていた。何がおきているのか知るまで、静かにしていたほうが得策だな。あのツールボックスには俺じゃなくてイズミが入っていたはずだ、そして皆ナデシコに乗り込めたはずだ。畜生、いったい何が起こっているんだ!

少し経ち、もっとよく考えていくと、大体のことが彼女には分かっていた。ここはコスモスを建造していたネルガルのドックに違いない。けれど、それはもう過ぎ去った過去のはずだった。そして――

――テンカワは……アキトはどこにいるんだ?