小説

LONELINESS

第 33 話

火星へジャンプしてから七日が経っていた。イネスを説得しようと二人は毎日限界まで粘っていた。しかし彼女の記憶も戻らず、二人ともアイデアが思い浮かばなくなってきた。イネスも二人の話にはうんざりしてきたみたいだった。

アキトとリョーコは最後の計画として、イネスにCCを頼みにいった。もしあるなら、イネスを強引にナデシコへと連れて行くつもりで。しかし、イネスの答えは否だった。

極冠エリアのネルガルの研究所にあるかもしれないと言われ、二人はそこへいくことを提案した。イネスはその提案を、死ににいくようなものだと言い、切り捨てた。木星蜥蜴の危険性もあるし、遅い電気自動車では火星の砂漠を越えるのに何ヶ月もかかってしまう。もっていける水や食料も限りがあり、いっても火星の砂漠で死ぬだけだと、イネスは言った。

その旅に必要な装備、水、食料や車も余っているような物はなく、イネスは武力ででも二人を止めるというようなことを警告した。

その日は二人とも、そのまま与えられた場所へと戻った。