小説

LONELINESS

第 18 話

リョーコは生活科からもらってきた新しい制服と下着をもってシャワーを浴びにいった。

いつもネルガルが支給する下着を使用していた。ほかの女たちが着ている洒落たものなどに気を使う暇はなかった。荷物は最低限にしたほうがもしもの時に動きやすい。軍のパイロットだった父に教わったことだ。

シャワーを浴びて生き返ったリョーコはヒカルやイズミのいる部屋へと足を運んだ。

ヒカルはガイが死んだショックから立ち直れたのか、明るい声でリョーコを出迎えた。イズミは相変わらず訳の分からない歌を歌いながら、ウクレレをかき鳴らしている。

リョーコは早速情報厚めに入る。

「で、火星はどうだった?生存者はいたのか?」

「見つかんなかった。ネルガルの研究所からデータを回収できたのには、プロスさんが喜んでたけど。ディストーションフィールド搭載の木星蜥蜴が集まってきて、やばくなりかけたの。提督と艦長がチューリップに入るというアイデアを出してなかったら、みんな死んでたかもね」

「ユートピアコロニーには寄らなかったのか?」

「意味無いし、第一、あそこは完全に破壊されてるじゃない」

イネスはまだ火星、ユートピアコロニーの地下シェルターにいるってことだな。リョーコは胃が少しだけ痛んだ気がした。

「それよりリョーコ、あなたのこと話してよ。テンカワ君のこととか、どうやってサツキミドリ2から脱出できたのかとか」

「エステのツールボックスに入って、連邦宇宙軍のフリゲート艦に拾われるまで30分ぐらい宇宙を漂ってたらしい」

「で、テンカワ君がリョーコを助けたパイロットだったの?」

…。なんと言って良いのか思い浮かばなかった。ヒカルとイズミがサクラとカザマよりしつこいのは身に持って知っていた。

しかし以外にもヒカルは自分らがどうやってサツキミドリ2を抜け出したかを語り始めた。

「私は脱出ポッドのすぐそばにいて、イズミは…」

「私はエステの射撃命中率を高めようと設定を弄くってたの」

リョーコは適当にヒカルとイズミに付き合って、できるだけ早く抜け出した。